みなさん、こんにちは。イバラキングです。
今週は茨城の市町村名の由来に迫る後編です!
なお、先週も書かせていただきましたが、歴史が古い地名などは由来が諸説あったり、よくわからないというケースもありますので、あくまでも参考程度に考えていただけたらと思います。
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●茨城県内44市町村名の由来 後編(県南・県西エリア) |
▼石岡市
かつては(常陸)府中、またはその略称である常府(じょうふ)と呼ばれていて、版籍奉還の際に石岡に改名されました。
石岡の名前の由来は、小高い丘を意味する「石岡(いわおか)」からきているという説があります。
▼かすみがうら市
名前の由来は霞ヶ浦からですが、ひらがなの「かすみがうら市」になったのは合併が関係しています。
千代田町と霞ヶ浦町の2町による合併だったために、公平を期するという意味で漢字の霞ヶ浦は使われませんでした。
▼土浦市
名前の由来はよくわかっていないようです。
1)現在の美浦村にあった土浦村から取ったという説
2)「津々浦々」が訛ったという説があります。
3)上高津や下高津などの地名に見られる津のある浦=「津浦」がなまったとする説
4)内陸部の浦である「内浦」が訛ったとする説
この他にもたくさんの説があるようですね。
▼阿見町
町内にある阿弥(あみ)神社からきているといわれています。
▼美浦村
1955年の合併時に作られた村名です。
美しい霞ヶ浦の村という意味でしょうね。
▼稲敷市
筑波山にある飯名(いな)神社の分社があったので、「飯名(神社)の領地(敷地)」=稲敷だといわれています。
▼牛久市
昔話「牛になった小坊主の話」から「牛喰う沼」=牛久沼という名前になったというのは有名ですね。
ですが、他に「潮(うしお)来る」からきているという説や鵜がたくさんいたから「鵜宿」、卯の花が咲いていたから「卯宿」などとする説もあるようです。
▼龍ケ崎市
由来ははっきりわかっておらず、主に4つの説があります。
1)竜巻が多かった
2)昔の言い伝えで「龍が降ってきた」場所の先にあるから
3)町の形が龍に似ている
4)龍崎氏が治めていた
ちなみに龍ケ崎の「崎」は岬や先端という意味で、鬼怒川や小貝川などの川が合流する場所であることからきているんでしょうね。
▼河内町
茨城以外にも河内という地名はありますが、基本的に「川の中」にある場所という意味ですね。
茨城の河内町は利根川と新利根川に挟まれているので、まさに川の中=河内です。
▼取手市
平将門が砦を築いたところからきているといわれています。
▼利根町
利根川にちなんだ名前です。
▼つくば市
つくばは筑波山からですね。
筑波は、筑箪命(つくはのみこと)の名前からとったという説や古代筑波山周辺は海だったので波が打ち寄せる=「着く波」とする説、その他いろいろな説があります。
▼つくばみらい市
つくばは筑波山、みらいはTXの駅名「みらい平」からです。
ちなみに「みらい平」という名称はTXの沿線一帯のイメージをあらわす「みらい平 いちさと」からきています。
▼守谷市
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の際に残した「森なる哉」(もりなるかな)から「森哉」(もりや)になったという説や平将門がこの場所を「守るに易き谷」と言ったことからきているという説がありますが、よくわかっていません。
▼桜川市
市内を流れる桜川からきています。
ちなみに桜川の源流は市内にある鏡ヶ池です。
▼筑西市
筑波山の西側のエリアという意味です。
▼下妻市
かなり古い文献(935年の和名抄)に「しもつま」という記述が見られるそうです。
「しもつま」になった理由は諸説あります。
1つだけ紹介しますと、下=南部、ツ=(〜の)、マ=港で、南の港という意味だそうです。
昔は下妻の南部は湖(騰波ノ江)だったからです。
▼常総市
旧国名の常陸と下総からきています。
▼結城市
木綿(ゆう)の原料となる「ユウノキ」(楮=コウゾ)が群生していたからといわれています。
▼八千代町
合併で八千代村が作られる時に、それまでの地区が8郷あったことから、縁起のいい「八千代」となったそうです。
▼坂東市
関東地方の古くからの呼び名である「坂東」と、この坂東一円を治めた平将門にちなんだ名前です。
市の境界線を流れる坂東太郎(=利根川)にも関係しています。
▼古河市
万葉集に「許我(こが)」との記載がありますが、なぜ許我(こが)なのかはわかりませんでした。
▼境町
茨城と千葉との境界線や利根川と江戸川の分岐点という意味からきています。
▼五霞町
江戸時代に五つの小村があり「五か村」とよばれていたことからきています。
それではまた来週!ByeBye〜
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